よく最近見かける「東南アジアなら月5万円で生活できる」的な情報。
月に生活費が5万円で済むしかも海外!なんて、とっても魅力的な話です。
結論から言って、東南アジアなら月5万円で生活できると思います。
しかしそれには、いくつかの条件がある、ってことです。
私はタイが大好きなので、できればタイで暮らしたい。
そこでいろいろ調べた結果、クリアしなければならない、いくつかの問題点がありました。
海外で月5万円で生活するための条件とは
場所は東南アジア
よく見かける情報としては、タイ、ですね。
一番の理由として
物価が安い
てことではないでしょうか。
あとは、
- 住居やゲストハウスが充実している、安い
(アパートも安くて借りやすいみたいです) - 食事が安い、おいしい
- ネット環境が割と整っている
- カフェやコワーキングスペースが多い
ですね。
生活費をおさえて暮らす
タイなら1バーツ=3.42 円(2018.11.25現在)
なので物価は安く、屋台のパッタイなら15バーツ(約50円)で食べられます。
コンビニも多く、しかもクオリティ高くて、めちゃうまい…食べたい….
以前タイに行った時、軽い気持ちで買ったガパオライスがめちゃウマだった…
これはパッタイ。
家賃はピンキリみたいですが、安いところやシェアハウスに住めばかなり費用は抑えられると思います。
ただ、毎日そんな生活でやっていけるの?満足なの?ってことです。
日本であまり外食もせず、質素に生活している人は別に普通かもしれませんが。
よく飲みいく!(ビールも安いけど)とかよく外食する!遊びに行く!ちゃんとしたところに住みたい!みたいな方は、もっと生活費がかかるのでは?と思います。
生活費5万円とは、固定費を安くして生活できる最低限の金額ってことですね。
でも、日本の半分の金額でそこそこの生活はできる、ってのは確かみたいです。
海外において稼げるスキルを身につけていること
仕事はいろいろありますが、どこかに就職して海外生活はハードル高い。
となると、自分で稼げるスキルを持っていないとならない、もしくは生活する分のお金が必要、ということです。
自分で稼げるスキルで代表的なのは、プログラミングです。
プログラミングを身につけて、クラウドワークスとかランサーズのクラウドソーシングで、5万円は稼げるようになっておく、ってことです。
若者が勉強も生活もサポートしてくれるところがあるようですね。
https://isara.life/
生活費は稼がず確保済みならこの限りではありません。
日本に戻ってきた時の住居が確保されている(重要)
これです。これですよ、重要なのは。
あー実家があるから。
って人は問題ないですね。
むしろ、実家があってそこに頼れる人は、迷わず海外行ったほうがいいと思いますね。
迷わず行けよ 行けばわかるさ、元気ですかー!!!
てことです。←?
一人暮らしをしてて戻る場所がそこしかない場合、留守にする間の家賃が発生するわけですね。
その分を確保しておかないと、帰ってきたときに帰るところがなくて困るわけです。
短期間のステイならその分の家賃確保で済みますけど、長期間〜いつまでか決めないとなると、難しい問題になりますね。
帰国してからの家賃も発生するわけで、帰国後の固定費を確保しておかないとなりません。
問題点・注意点
通院が必要な持病がある(私の場合)
私はCIDPという難病の慢性疾患を持っているので、月一で通院して投薬治療を受けています。
1〜2日飲み忘れても平気ですけど(わりと飲み忘れる)
症状が落ち着いてれば通院は薬の処方だけなので2ヶ月に一度でもイケるんですが、薬は毎日飲まないといけないので、長期海外となると担当医と応相談、になりますね。
調子良くても、いざ再燃したときのこととか考えると….
現地の言葉もしくは英語が話せればなんとかなるかもしれないけれど、すぐ治療ってなった場合、結構めんどくさい&不安があります。
保険に入っていて、それでまかなえるような病気や怪我だったらまあ大丈夫だと思うけど。
住民税、年金、国民保険料の支払い
1年以上海外生活をする予定の場合は、海外転出届を出せばOKです。
海外転出届=住民票を抜くということです。
住民票がないので住民税、健康保険料、年金、を支払う義務がなくなります。
1年未満で海外転出届を出さないで海外生活する場合は、これらの支払いもしなくてはならないですね。
しかも国民健康保険は前年度の所得で金額が決まり、それを12ヶ月で割った金額なので、前職でそこそこ所得があると月額の支払額もそこそこの金額を払わないとなりません。
住民税
気をつけなければならないことは、住民税は、基本的に前年度の所得に対してかかるので、その年の1月1日に住民票がある場所での住民税が発生します。
例えば、3月に海外転出届を出した場合、その年は住民税の支払い義務が発生するので住民税を支払わなければなりません。
国民健康保険
海外転出届を出さなかった場合は、渡航している間も日本に住んでいるとみなされるので、渡航中の治療も保険給付の対象となります。
海外で受けた治療費の7割を帰国後に請求することができます。
また、一時帰国などした際に治療費を自己負担する必要がないです。
ただし、毎月保険料を納める必要があるので、渡航中も保険料が発生します。
例えば私が住んでるところ(単身者の場合)だと、
年収100万円 | 39歳以下60歳以上74歳以下 | 40歳以上59歳以下 |
60,339/年 5,028/月 |
75,597/年 6,299/月 |
年収300万円 | 39歳以下60歳以上74歳以下 | 40歳以上59歳以下 |
179,502/年 14,958/月 |
222,863/年 18,571/月 |
海外転出届を出して、保険料の負担は無くなったとしても、帰国後すぐ病院にかかることがあった場合は自己負担になってしまいます。
病院あんまかからんな〜っていう健康に自信がある人は、保険を脱退して自分で海外保険とかに入った方がいいかもですね!
私なんかは完全にそれはリスクでしかないので無理ですね…
国民年金保険料
今や将来受け取れるかわからない年金ですが、海外転出届を出すことによって支払の義務がなくなります。ただ、義務ではないというだけで任意で支払を続けることは出来るそうです。
海外転出届を出さない場合は、毎月16,340円の国民年金保険料がかかります。
帰国後の滞在場所の確保
先ほども書きましたけど、実家に滞在できる、もしくは同等の場所があるならば気にする必要はないと思います。
しかし、一人暮らしをしてて戻る場所がそこしかない場合、留守にする間の家賃が発生するわけです。(2回目)
家を引き払って行って、帰ってきてから数日どっかの安宿にステイして家探す、っていう手もありますが、やはりそれもコストがかかります。
家具とかどうすんの?問題もありますし。
それこそ、渡航中に生活費を安くすませてプログラミングで稼いでお金を確保するっていう手もありますが。
結局最低いくらあればいいのか
頼る実家がない場合、月5万円の生活費以外にプラスしてある程度のお金が必要になります。
前職の年収が300万円、現家賃が5万円、光熱費(ガス、水道、電気)基本料のみを仮に5千円、3ヶ月滞在するとしましょう。
日本での家賃等 55,000円×3ヶ月=165,000円
格安往復航空券(タイの場合)30,000円
空港までの往復交通費(日本)15,000円
現地での生活費 50,000円×3ヶ月=150,000円
国民健康保険料 14,958×3ヶ月=44,874円
住民税 約10,000円×3ヶ月=30,000円
国民年金 16,340円×3ヶ月=49,020円
合計478,894円
約50万円あれば3ヶ月はイケますね…。
まとめ
「海外で月5万円で生活」を鵜呑みにしてはいけない理由とは
・実家がない場合は現地生活費以外のお金が必要
(住んでる家の家賃や帰国後の滞在場所の確保など)
・短期間の場合は税金、健康保険料の支払いも必要。
・生活費月5万円だと食生活もご飯も、生活は最低限。
・帰国後の働き口がすぐ見つかるとは限らないのでそのための預貯金が必要。
てことです。
まあ逆に、頼れる実家があって、なおかつ、しばらく働かなくても大丈夫という環境で、渡航費と生活費月5万が用意できて、安宿で質素な食生活が平気なら、大丈夫てことですね。
最低50万円あれば月5万円で3ヶ月タイで生活できるので、預貯金があるのなら一度行って生活してみるのがいいですね。
いや、行きたい。
その3ヶ月でみっちりプログラミングを学び稼げるようになって、今後に生かせればなおイイですね!
でも私の場合は、病気問題もあるので、そこをどうクリアするか考えなければならないんですけど…。
あと貯金ないし!笑